従来の弁護士にとって、「ソーシャルアクション」とは、なじみが薄い言葉かもしれません。
ソーシャルアクションとは、当事者や、同じような課題を抱えた人たちの問題解決のために、制度・サービスの創設、既にある制度・サービスの運営改善、その背後にある考え方や理念の浸透等を目指して行う組織的な活動のことです。関係機関や公的セクションに対する要望、署名の提出、世論の喚起やイベントの開催等の方法を通じて、問題提起、課題解決のための提案といった形をとって実践されます。
トラ弁ネットとしては、これまで、法テラスに対して、契約書を障害のある当事者にも分かりやすいものとするよう申し入れを行い、部分的にではありますが、改善を引き出したりしています。
弁護士は、普段、個別のケースの弁護活動等を通じて、障害のある人を支援しています。そのような活動の中で、制度・サービス自体の改善がされれば、個別事件の解決を越えて、より多くの障害のある人の生活がよくなるのではないかという思いを抱くこともあるのではないかと思います。
トラ弁ネットでは、会員弁護士のそんな思いを共有し、団体として、ソーシャルアクションにも取り組んでいきたいと思います。一緒に、社会を今より一歩よいものに変えていきましょう!